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4miniエイプのDIYカスタムと5匹の愛猫ブログ        『いらん物を作るライダー』猫まみれの日々。
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やっと前後のサスペンションが一新しました。


サスペンションやショックアブソーバーのセットアップを詰める前に基本的にどんな構成にしたいのか、をハッキリさせていきます。

すでにそれを見越したパーツチョイスにはなっていますが、構成要素の中には同じベクトルの事もあれば、望むと相反する事もあります。

あえて目標を書き出す事で、妥協点も見えてきます。



今回は、まだ最終的な仕様とは言えず、基本的な方向性と現時点でのバランスという事に焦点を絞っての変更となります。

まず、交換前は前回のフォークオイル交換を除いてその前の段階から。

私で3オーナーめであるにも関わらず、恐らくに工場出荷状態でした。
工具がかけられた形跡は微塵もない。

よって内部部品は摩耗の度合いはあっても純正部品。
実際、開けてみてそれは確信が持てるものでした。


交換は、ダストシール、オイルシール、シートパイプ、シートパイプリング、ロックピース、フォークオイル、シールワッシャー、ボルト

エイプのドラムブレーキ、キャブレター仕様の50がベース。
減衰力が高まるNSR-miniのシートパイプとロックピースの組み合わせに、円陣屋至高のアブソRをマニュアル通りに油面131mm。

その為、フロントフォークは20mm短くなっています。
オイルはフォークを縮めて油面を計測し調整するので同じ容量で入っていますが、インナーフォークが変わっていないにも関わらず伸びた時の長さに違いが出る為、フォークスプリングを入れ、キャップした時に中に残る空気量が変わります。

つまり、今回の変更によって変わったのは、

●オイルの特性

●オリフィス径の違いによる減衰力

●エアー圧縮が作り出すダンピング

と、なります。


厳密にはフォークとシール類の躍動抵抗などもありますが、サスペンションとしての動きで性格の違いが出る重要なところはココ。




テレスコピックフォークの最も簡単な形ですから、内部の構造を知った上でどう動いているかを考えつつ、劣化した状態と組み直された状態の違いを感じていくというのが基本中の基本になります。


走り出す前にまたがって体重をかけてストロークしてみる。
次第に力を込めていったが、底突きはしないようだ。
減衰力にかなりの違いがある。

実際に走行してのフルブレーキもしてみた。
リアスイングアームが伸び切り、後輪は軽くホップする程に激しく素早く入力。
こうしなきゃいけない訳ではないないけど、パニックブレーキ想定。


凄いね安定感。
元が良いよねエイプ。
これなら安心。絶対は無いけれど。
詰められてはいないけど、一気にグッと良くなった。


伸びて戻ってくるストロークスピードは明らかに変化している。
今まではピョコピョコしていたので、これは期待できる。
グッと縮めてみても、見た目に違いがわかる。


ドラムブレーキなのでちょっとブレーキの入力はパッと入り切らない感じはするけれど、ドンと縮めてジワーッと伸びてくる。
ストロークスピードも、取り敢えずはそんなに悪くない印象。


タイラップでもいいのだけど、ダストシールの周りにシリコングリースを塗って目一杯ストロークさせてみた。




画像の通り、ストロークはおおよそ75mm。

これは乗車1Gでの目一杯。
でも、乗車1Gでの初期ストローク量はまだきちんと計ってなかったり(^_^;)


熟れるまでにストローク量が変化してるっぽい。
もう少し乗り回してからで〜なんて思っていたら、台風来て雨。


そう言えば、フォークの純正トップキャップの深さ知らないんだよな〜。
どこにしまったっけ(-_-;)

トップブリッジをシフトアップ製の物に変えた時に純正とのフォークの高さ違いに気が付いて計ったのが3mm。

HRC製のイニシャルアジャスターって純正より厚みというか、深さというか違うんだろうね。
そういう数値が全部集まらないと、純正車両との比較は出来ないなあ…なんて思ったりも。
新車の実測してみたくなる。


そんな事で、どうしても主観からのインプレになっちゃう。



一応、この段階での主観記録という事で書いてみる(笑)



フロントは一番フォークが伸びた所から20mmちょいプリロードかかってる。
リアは取扱説明書の最弱プリロード。

リアのショックアブソーバーの車高調整は最長。
リンクロッドは最短53mmから55mmへ。
0Gでは前下がり後ろ上がりの状態。

どちらも伸びた時にスプリングが遊んじゃ意味がないですからねっ。
リア減衰力は一度、最弱にダイヤル。
まずは一番柔らかい仕様からスタート。



■試走1

●フロント
踏ん張る、踏ん張り過ぎか?
スプリングが柔らかすぎるのか、いや違うな…減衰力が勝ち過ぎてると言うべきか。
フロント単体ではかなり良い動きだけど、アンダーは残る。

●リア
スプリングが柔らかすぎる。
1G'(乗車1G)で体重に負けて初期ストロークし過ぎ。
リア側で車高が下がりすぎている。
フロントへの入力もはいりにくい。
減衰力はそこそこに効いている様子。
まだまだ、リアを軸に旋回する。
フロントが残ってターンインしてくる。



▶先日のプチオフで、CB乗りのBANZAIさんが乗ったのはココ。

そこから、再度調整。



■試走2

●フロント
ややストロークスピードが遅いみたい。
細かいバンプにのった時に追従しきれていない気がした。
スプリングレートが足りてないのか、縮んでから伸びる時のグリップ感にやや不安が増す。
イニシャルアジャスターいきなり1段分かけてみると、少しは違う様子。
イニシャル1段で3mmくらい入ります。

●リア
プリロードをグッと増やしてみる。
ネジ式無段階なので、いきなり半分までかける。~
減衰ダイヤルは最弱、下から5段(全17ノッチ)。根拠はない。
なんとなくこれぐらいかな〜と。
これで、やっと大きすぎた前後ピッチングがおよび収まり始める。
それでもリアは、まだフロントに負けている気がする。


■試走3

●フロント
試走2からもう1段アジャスターを沈めてみる。
フロントの減衰力の効きに合わせたスプリングレートを探す。
普通は真っ先に前後スプリングレートの調整からするんだけど、今回はセオリー無視(笑)


フロントの動きはとても落ち着いたもので不満を感じない。
でも、自分の感覚が鈍っている気はする(笑)
感じ取れなくなってるかもしれない…(^_^;)
外乱に対しては僅かにキックバックが強まった。
縦の動きは強すぎるように感じるが、振れたり暴れたりは無い。

最近はへたりまくった足に慣れ過ぎてしまっていて突き上げるほどではないけど、キックバックに限定してあまり好きな動きではない。
もう少し、しなやかな方が良いのかも。
普段乗りなら柔らかめ、速度が乗ったらもう少し踏ん張って欲しい。
自分が歳とったせいで好みが緩〜くなったんだなとも思う。


●リア
思い切って振った変更に入れてみる。
リアスプリングレート最大、減衰ダイヤル最大。
極端に振れば分かりやすくなると踏んだ。


リア1G'初期ストローク減る。
さすがにそんなには下がらない。
しかし、そんなに凄く固いという程でもない。
想像よりも遥かにしなやかで柔らかいスプリング。
とはいえ、どっかのスプリングレートだけやたらと高くてガチガチで足が動かなくなる事で旋回を生み出してないのは好感触、好印象。

とはいえ少し行き過ぎたか。
動かない訳ではないが、やや動く量を増やしても良いか。
なかなか良好?トラクションのかかりがいい。
車体がグイッと前に出る感覚がはっきりする。
外乱にやや、バタつく感が出始める。
これもフロント同様に縦での動きの事で、収束は早い。
前後ピッチングは明らかにフロント側でするように。
でも、普通に乗れるなあ…これ。


こんなに酷いタイヤなのに滑っていく様子はない。
一番ハードにしてもストロークは短くても荒れずにちゃんと仕事してるぽい。
最新の良いサスを乗ってないから、感覚が古いのだろうけど、これだって街乗りなら充分に良い。
コストに見合わせたら充分すぎる。

そんな気が… する。


リアサスのプリロード増やしてリア車高が上がったから、アンチスクワットが強く働いたとか?
トラクションのかかりがよく感じた理由ってこれだけなのかなあ。

スプリングの踏ん張り加減もあるはずだけど、いまいちタイヤの潰れてる感とかは上がってこないなあ。
やっぱり感覚が鈍くなりすぎてるのだろうか(TдT)

それならそれで、もっとしっかりしたタイヤ履かさねば感じ取れなくなってるかも?
まだ、タイヤのグリップが残っていた時はタイヤのサイドの感じとか感じ取れてたんだ。

さすがにタイヤ温度とか測るもんなど持っていない。
でも、触った感じは暖かい日だったし、しっかりと暖まっていた。
新しいタイヤ履いたら、丁度良い温度とかもいろいろと考えてみたい。


こんな風に真面目に考えるのは久しぶり。
ちょっと自信無いところばかりだけど(笑)

でも、乗った感じの方向性は間違っていないと思う。


直線、コーナー迫る、ブレーキ、フォーク沈む、キャスター立つ、グリップ感増す、ブレーキリリースでステムがセルフステア、外側のステップとモモに車体を預けていく。

バンクが深まってクリップへ、パワーバンドの手前から静かにアクセルオン、立ち上がるトルク、サスとスイングアームが踏ん張ってリアタイヤが蹴る。

アクセル開けながらターン。

変なギクシャクしたピッチングも無い。

途中からのラインの選択も豊かになった。

一連の動きが繋がったまま曲ってゆける感じは気持ちいい。

何がどうなってるとか、うまくまとめて理論的に説明できないんだけれどね。


乗って楽しくなったのは収穫。
そういう意味ではパーツチョイスも間違ってない。

今後もいろんなシチュエーションに持ち込んで、細かい点も詰めて行きたい。

あ、記事はまだ書いてないけど、板金カウルも次工程に進行中です♪

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なるほど!
ここまで深く考えて乗ったことはありませんが、図がわかりやすかったのでYamyさんが何をしようとしているのかはよくわかりました。私も調子よくなったら、Fフォークのオイル交換ぐらいしてみようかな。(実はCB用には武川のリアサスを用意してあるんです)
CB77 2013/06/14(Fri)06:47:48 編集
無題
いつもコメント有難うございます!
無駄に長文なブログから感じた事を読み取って下さり嬉しい限りです。
励みになってます(T_T)

とくにチューニングするという事でなくても、綺麗にしてシールとオイル交換してやるだけでも走りに躍動感が出て安全に乗る事が楽しくなるのでオススメです。

CB77さんのは結構な旧車なので、ボルトとの格闘も予想されますが、なんとか乗り越えて味わってみて欲しいところですね(^_^;)

一度、BANZAIさんと遊びに行きたいところです。

Yamy URL 2013/06/14(Fri)07:25:53 編集
無題
私もお話で伺ったりで、圧巻しました、、、人間補正で捻じ曲げてるような走り方をしてきたのでそんな事を卒業しないといけないなーと実感しました、、、
時間があえばYamyさんと遊びに行きたいですね^^
BANZAI 2013/06/14(Fri)23:25:33 編集
無題
実はやはやこしく書いてますけど…そんなに難しい事はしてなかったりします。


コンディションとして見ているのは、常に機械がスムーズに正しく動けるようにしてあげる事、その結果として楽しく乗れる事、この2つだけなんですよ〜。

バイクはいろんな機械の集合体なので難しく感じたりするかも知れませんが、場所ごとに見ていくと、とてもシンプルなんです。

逆にシンプルが故に望めない部分もあるんですが。

BANZAIさんのは車両の基本構成を作られたアソコにたくさん話を聞いておくといいでしょうね。

セパハンバックステップ向きのコース用足廻り構成寄りじゃないかな…と睨んでます(笑)


あくまで個人的な感想だと、やや前後柔らかくしてストローク増やして、スイングアームピボットにベアリング仕込んで接合剛性上げてやるとロード用としてはCBの素直さが楽しさになるのではないかな~と踏んでます。
あとはタイヤですかね。
固くなってしまっているので。

初期CB50、CB50J、エイプって並べてみるのもいいもんでしょうね~(*´ω`*)

年代を越えたカタログの中の系譜ですよね。

Yamy URL 2013/06/15(Sat)02:00:18 編集
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